よりまし

三国志大戦をやりにゲーセンへ行ってみると、蜀限定大会に魅かれたためか、もんのすごい人が居ます。まるで夏の虫みたいだ…。薔薇マリーです。


今日、帰りにふと思いついた「〜よりまし」表現についてちょっと書きたくなった(他にネタがなかった)ので、薔薇マリー視点から突っ込んでみましょう。


この「よりまし」は人を慰める場合、例えば「いや、今の状態は○○よりましでしょ」などと良く使いますね。この表現、含んでいる意味の範囲が広くて、気軽に使われている割に奥が深い。

「よりまし」は現状の状態と比較する例を提示して、その例よりも現状の方が当事者にとって有益でしょうとする表現ですが、暗に「現在の状態は、普通のなんでもない状態と比べると良くないよね」って意味を含んでいます。まぁ、愚痴を言ってる時にこの「よりまし」を使われると、すんごい言い返しにくいですが…。しかし、実際の使われ方としてはこのような使い方もされてますよね。


A「いやぁー、毎日残業長くて終電帰りが続くときついよー」
B「大変そうだね。でも、俺は大抵定時で帰れるけど、たまに残業したとしても残業代出ないからね。残業代出ないよりましでしょ」
A「こうも残業が続くと、残業代出なくていいから、定時で帰りたいって気分になってくるよ。早く帰れる方がましだって」


言葉は違えど、みなさん経験があるんじゃないでしょうか?ここでの話の趣旨は「自分の方が君より悪い状態(待遇)なんだから、ねぎらってくれよ」って事ですかね。「君の方が自分よりいい状態(待遇)なんだから、贅沢言うなよ」って事ですかね。

薔薇マリーが先の会話をするような事は日常生活中にままあって、主に後者の意味合いで用いています。贅沢は敵だ

しかしこうやって見ると、確実に相手に思いが伝わってるとは考えにくいですね。それに、この言い方をした場合「お互いに自分の方が悪い環境である」とゆー思いに基づくものなので、あまりいい会話のキャッチボールとは言えません。まぁ、個人個人何が自分にとって悪い環境となるかは異なるので、こーゆー会話する事自体結構無意味なのでしょう。


ここでお勧めの返し方は、「あー、そうなんだ。うん、すごい良くわかる」のように、まるでお互いの恋愛話をする乙女のように、何も考えずに相手の事を全肯定しましょう。一見相手の意見に同調しているようで、全く相手を思いやっていない言葉。普通、ちゃんと会話をしていると、相手の会話の内容を引き合いに出すものです。

だから、職場での薔薇マリーの前に座ってる人は、勤務時間中に恋愛相談なんかやってないでちゃんと仕事しろと…。